やましろ健康医療生活協同組合
理事長 河本一成

 やましろ健康医療生活協同組合は1994年、慢性二硫化炭素中毒症の患者さんの支援をひとつのきっかけに設立されました。病気になった時だけでなく、普段から健康のことについてなんでも相談でき健康増進にも力を発揮する診療所にしたい、という思いで「やましろ健康医療生活協同組合」という名前にしました。その後、ケアステーションあさくら、さぽーとゆう・ゆう・ゆう、あさくら診療所歯科を開設し、地域の健康要求にこたえる医療・介護事業を展開してきました。京都民医連、京都府生協連をはじめ、地域や関係機関、4900人を超える組合員の皆さまに支えられてきたことに心から感謝申し上げます。

 昨年は当生協設立30周年を迎え、記念式典は感染症対策の継続で講演のみの企画となりましたが、初代所長の池野先生をはじめ、様々な方のお話をうかがい、地域の方や諸団体、医療機関の皆さんに医療生協の成り立ちや理念を知っていただき、私たち自身も自覚を新たにすることができました。皆さんに寄付や増資をお願いし診療所の土地を購入し玄関の二重扉の設置やトイレ改修を行いました。多くの方にご協力をいただき心から感謝いたします。

 また昨年は元旦から能登半島地震が起き、復興途中の被災地を豪雨災害が襲うという災害の年でもありました。国は復興には力を入れず、アメリカの言いなりになって戦争をする国になるために莫大なお金をつぎ込んでいます。健康を守るためには平和な世界を作らなければならない、というのは医療生協の理念です。30周年事業の一つとして、憲法9条の碑の建立も計画しています。今年も医療・介護の活動、社会を変え平和を守る活動に全力で取り組んでまいります。皆さんのご協力をよろしくお願いします。

2025年頭所感より