「アッ!と驚く」うれしい出来事

山本宣治が少女まんが誌に

 昭和のはじめ、日本が戦争へと突き進もうとしていた時、反戦平和と国民を弾圧する悪法・治安維持法絶対反対を貫き、ついには暗殺された山本宣治。この山本宣治が少女まんが誌に載ったのです。

 6月初め、花やしき浮舟園のフロントで1冊の本が手渡されました。これまでに見たこともない本で、題名は『flowers』7月号。タイトルの横には、「フラワーズ珠玉の少女まんが進化形」と書かれています。出版社は小学館。「この本は?」と尋ねると、「山本宣治資料館が載っています」と。ページをメックってビックリ!花やしき山宣資料館の外観や館内が描かれていました。ページ数は6ページ。展示されている山宣の写真や選挙ポスター、デスマスク、葬列を描いた大月源二作の絵画「告別」などとともに、山宣の生い立ちや人物像、たたかいが記されています。

 作者はグレゴリ青山さん、紹介・案内したのは国立科学博物館副館長の栗原祐司さん(元・京都国立博物館副館長)です。来館者記帳ノートを見ると4月16日に2人の署名がありました。早速書店へ買いに行きました。驚いたことに、書店にはこの種の少女まんがが幾種類もあり、その中から探し出すのも一苦労、やっと探し出してレジへ持って行くのも何となく“気恥ずかしい”感じでした。

 今、資料館の来館者記帳ノートの横に説明書きを添えて置いています。これまで全く縁のなかった若い人たちに、「山宣」を少しでも知ってもらえる機会になったのではと感謝!です。税込650円(460ページ)。なお、6月22日付「京都民報」には、雑誌の表紙や1ページ分の写真入りで大きな記事が載りました。現物を見たらビックリしますよ!」と謳っています。やましろ健康医療生協は「憲法9条の碑」建立運動に取り組んでいます。運動を成功させて、やましろの地域から平和を希求する思いを世界に発信していきましょう。

理事 小松正明